メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

2019年健康のための最新情報アラカルト



1. はじめに

こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

2019年12月20日発行の成人病予防対策研究会の刊行物に、「2019年健康のための最新情報」が載っていました。

おそらく信頼できる最新のデータなので、気になった数値と項目をピックアップしてみました。


2. 平均寿命、男女ともに過去最高を更新

2018年の日本人の平均寿命は、男性81.25年、女性87.32年と、前年に比べて男性は0.16年、女性は0.05年上回り過去最高を更新しました。

脳血管疾患や肺炎などの死亡率の低下が平均寿命を伸ばす方向に働いていると考えられます。

しかし、今年度以降は新型コロナウイルスの影響がでてくるでしょう。

国際比較では、女性の1位は香港(87.56年)2位は3年連続で日本、3位はスペイン(85.73年)でした。

男性の1位も香港(82.17年)、2位はスイス(81.40年)で、日本は2年連続で3位でした。


3. 日本の人口動態

2018年人口動態統計のなかで気になった数値は下記の通りです。

① 出生・・・91万8,397人 (34秒に1人)

② 死亡・・・136万2,482人 (23秒に1人)

③ 婚姻・・・58万6,438組 (54秒に1組)

④ 離婚・・・20万8,333組 (2分31秒に1組)


4. 100歳以上の人口が7万人を超える

2019年9月15日現在の100歳以上の高齢者は、前年度比1,489人増の7万1,274人となり、49年連続で過去最多を更新し、初めて7万人を超えました。

このうち、女性は前年度比35人増の6万2,810人、男性は前年度比133人増の8,464人でした。

なんと、女性が全体の88.1%を占めていることに驚かされました。


5. 高血圧治療の目標130/80mmHg未満に

日本高血圧学会は2019年4月、高血圧の治療で血圧を下げる際の目標値について、75歳未満の成人は収縮期血圧130mmHg、拡張期血圧80mmHg未満とする新しい治療方針を発表しました。

目標値は現行の指針より10mmHg引き下げられたことになります。

なお、75歳以上の高齢者は140/90mmHgがガイドラインです。

最近測ったMG3の血圧値は、残念ながら140/90mmHgで、75歳以上の高齢者の基準と同値でした。

日本国内には、約4,300万人の高血圧の有病者がいることが推測されています。

この高血圧の有病者のうち約57%(約2,450万人)しか治療を受けておらず、高血圧の治療を受けていない有病者は約1,850万人に上っているとのことで、早期治療が求められています。




6. がん3年生存率、5年生存率ともに上昇

2019年のすべてのがんを合わせた5年生存率は、前年度比0.3ポイント上昇して66.1ポイントとなりました。

部位別で見ると、下記の表の通り、前立腺がんが98.6%で最も高く、治療が難しい膵臓がんでは9.6%と最も低い結果となりました。


7. がん早期発見技術の進展

血液を用いた新しいがんの検査として、「マイクロRNA(リボ核酸)」という物質を調べる方法があります。

マイクロRNAは遺伝子の働きにかかわるもので、体内に数千種類存在しています。

がん細胞は、特定のマイクロRNAを分泌することで増殖したり転移したりすることが分かっています。

そのため、どのマイクロRNAが血液中に増えているかを調べることで、がんの有無や発生している場所の特定を予測できるようになります。

この検査に必要な血液量は50μℓ程度、つまり血液1滴分で検査が可能であることが大きな特徴です。

しかしながら、現状ではこの検査は一般的な人間ドック健診では行われていません。

一般的な人間ドック健診のオプション検査としては、がんにかかると血液中に増える特定のタンパク質や酵素を調べる「腫瘍マーカー検査」や血液中のアミノ酸濃度のバランスを解析してがんの可能性を評価する「アミノインデックス検査」などがあります。

また、先に上げた「助からないがん」として、従来から恐れらてきた“暗黒の臓器”である膵臓を、最近ではMRIを使って検査できます。


<参考までに、MRIによる膵臓がん検査については下記のブログで詳しく紹介しています>

mg3kensinmemo.hatenablog.com




いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

⭐️次回は、“ 令和になって初めての人間ドック その2 〜 動脈硬化所見 ” です。

お楽しみに❗️



本日のブログアイコンのタイトルは、『高血圧の治療を受けていない有病者が、東京都の人口より多いことに驚くトラと“メタボじいさん”』でした。