メタボじいさん 〜 あなどれない腎臓の病気
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
1.はじめに
前立腺肥大症の治療で泌尿器科に通っていますが、医者に「毎日しっかり水分の補給をして下さい。」と必ず言われます。
夏場は頻繁に水分を補給していましたが、涼しくなってその量も減ってきています。
腎臓では、体内の水分量や、血液、体液のバランスの調整もしており、MG3のように腎機能異常がある者にとって、水分補給はとても大切です。
[引用:からだとくすりのはなし]
2.腎臓について
腎臓は、腰のくびれのやや上あたりに、左右ひとつずつあるソラマメ型をした臓器です。
握りこぶしほどの大きさで、膀胱とつながっています。
腎臓には、血液をろ過し尿をつくる大切な役割があります。
そのほかには、からだの中の水分や血圧、体液のバランスなどを調節したり、生きていくために必要なホルモンなどをつくる大切な臓器です。
腎臓は血液をろ過し、老廃物などを取り除きます。
再利用できるものはきれいになった血液と一緒にからだの中にもどし、からだにとって必要のない水分・塩分・老廃物などは尿としてからだの外へ出されます。
腎臓のはたらきが悪くなり、尿をつくることができなくなると、排泄されるはずの老廃物や塩分などがからだの中に残ってしまいます。
そうすると、さまざまな病気を引き起こします。
[引用:からだとくすりのはなし]
3.腎機能異常について
人間ドックの検査で、下の写真にあるように、「クレアチニン」の数値が、毎回、基準値である「1.00mg/dL以下」を上回っています。
クレアチニンは、体に不要なものの一つです。
血液に含まれるクレアチニンは、腎臓でろ過されて、尿として排出されます。
クレアチニンは尿以外では体の外に排出されません。
そのため、血液中のクレアチニン値が高い場合は、腎臓の働きが悪くなり、尿が作れなくなっていることが予想されます。
この状態が進行すると「慢性腎臓病(CKD)」となります。
慢性腎臓病があると、脳卒中や心筋梗塞など心血管病発症のリスクが高まると言われています。
また、慢性腎臓病が進行して腎不全になると体内から老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や腎臓移植が必要になります。
腎臓がどれくらいはたらいているかは、検査項目の「eGFR(推算糸球体ろ過量)」で示されていました。
eGFRは、腎臓の中の糸球体が1分間にろ過している血液の量のことで、「年齢」「性別」「クレアチニン値」から計算することができます。
MG3の「eGFR」の数値は、55.8ml/min/1.73m2でした。
下の表から見ると、腎臓のはたらき程度は、軽度〜中等度低下の[G3a]レベルに該当します。
4.人工透析について
腎機能の低下が進行して「腎不全」の状態になり、自分の腎臓で生命を保てなくなると、腎臓の働きを補うために「人工透析」が必要となります。
MG3の知人で人工透析での治療を行なっている人がいます。
人工透析のため週2~3回は通院し、治療時間は1回あたり4〜5時間もかかるそうです。
つらいのは、この治療を数十年間も長く続けなければならないことです。
人工透析とは、人工的に血液中の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにする働きを腎臓に代わって行う治療法です。
血液を血管からからだの外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器(人工膜)を介して余分な水分や老廃物を取り除き、必要な物質を補充して、きれいになった血液を再び体内に戻します。
[日本透析医学会の統計調査による]
上のグラフの通り、2017年12月31日末時点の透析患者数は、前年比1.5%増の33万4505人でした。
人口100万人あたり透析患者数(有病率)は2640人で、国民378.8人に1人が透析患者であることになります。
また、世界各国・地域で透析患者の有病率が最も高いのは台湾で、それに次ぐ第2位の日本は世界有数の透析大国なのです。
5.おわりに
腎機能異常を治すには、まず塩分やたんぱく質の制限を中心とした食事療法が大切です。
また、症状に応じて、血圧を下げる薬や尿を増やす薬、免疫反応を抑える薬などによる薬物療法があります。
MG3の場合、まだ透析や移植を考えるレベルではないものの、生活改善をして、食事療法、薬物療法を始める時期に来ていると思います。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
本日のブログアイコンのタイトルは、『腎不全になると人工透析が必要になるので、トラのオシッコを調べようとする“メタボじいさん”』でした。