メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

肝疾患コーディネーター養成講座 その3 〜 第2回受講報告 (脂肪肝とNASH)

こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

前回のブログで、「肝疾患コーディネーター養成講座」の第1回受講報告をしました。

その内容は「C型慢性肝炎」について書きました。


<第1回受講報告は下記のブログで紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com


引き続き第2回として、「ウイルス性肝炎以外の肝疾患」について受講報告します。

今回も配布資料を見返して、MG3の“薄い記憶”に残った項目だけを報告します。

そのため、講座内容とは違い、かなり主観的なものになるかもしれませんがお許しください。

<なお、配布資料が白黒のコピーであったため、掲示した写真・図等は、その資料以外から引用したものです>



1. ウイルス性肝炎以外の肝疾患の種類

ウイルス性肝炎以外の肝疾患には、次のようなものがあります。

非アルコール性脂肪肝炎

脂肪肝

非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non-Alcoholic Steato-Hepatitis=ナッシュ)

❷ アルコール性肝障害

❸ 自己免疫性肝疾患

原発性胆汁性胆管炎

• 自己免疫性肝炎

講座ではそれぞれの疾患について説明がありましたが、記憶力低下につき、特に脂肪肝」と「NASH」だけを取り上げることにします。


<「アルコール性肝障害」については、下記ののブログでも紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com


2. 脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓の細胞の中に中性脂肪が蓄積して、肝機能異常をきたす疾患のことです。

脂肪肝の定義は、『いうならば人間のフォアグラです。』

脂肪肝になると、下の写真のとおり、肝細胞の5〜10%以上に脂肪滴があり、脂肪沈着症が強く認められます。



3. 脂肪肝の検査

❶ 血液検査で、AST、ALT、γGTPなどの数値が上昇します。

❷ CT検査で、CT値が脾臓よりも低下し黒っぽくなります。

❸ 腹部超音波(エコー)検査で、下の写真のように、エコー輝度が上昇して腎臓よりも白くなり、深い部分が見えなくなります。



4. 脂肪肝の原因

脂肪肝にはさまざまな原因があります。

❶ アルコール過多

❷ 栄養(カロリー)の摂りすぎ・運動不足

生活習慣病(糖尿病・高血圧・高コレステロール血症など)

❹ 薬の副作用

❺ 飢餓や極端な栄養不足など

肥満があると脂肪肝になるリスクが非常に高くなります。

さらに、肥満の男性の場合は約5.5倍、女性の場合は約9倍高くなります。



5. 脂肪肝のポイント

❶ 食生活の欧米化により脂肪の多い食事をとることが増加し、近代化により運動量が減少したことで脂肪肝が増えてきている。

脂肪肝生活習慣病になっているという一つの兆候であり、病院で精密検査を受ける必要があります。

脂肪肝=飽食と近代化が生んだ“肝臓の生活習慣病”❗️>


6. 非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)とは?

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」は、お酒に関係ない脂肪肝で、一部に肝硬変から肝細胞がんへの進行する脂肪肝です。

NASH(ナッシュ)の診断としては、次に該当するものです。

❶ 非飲酒者であること

❷ 肝臓の組織検査で脂肪肝炎の所見があること

❸ ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎など他の原因による肝臓病でないこと

NASHがどうして発症するのか、原因とメカニズムについてはいまだ不明です。


7. NASH(ナッシュ)の診断と検査

❶ 入院して「肝生検」を行います。

❷ 肝生検とは、腹部に特殊な針を挿入し、直接肝臓から極微量の肝細胞を取り出す検査です。

❸ 得られた肝臓の組織を、顕微鏡で調べる病理検査に提出します。

❹ 炎症と線維化の進行から、肝硬変にどれくらい近づいているか分ります。



8. NSAH(ナッシュ)の治療

まずは生活習慣の改善が必要です。

❶ 「食事療法」としては、標準体重あたり、次の数値に制限することが望まれます。

• 1日の総カロリーを25〜35kcal/kg

• 1日のたんぱく質を1.0〜1.5g/kg

• 脂肪は総カロリー数の20%以下

❷ 「運動療法」としては、次のようなことを心がけることが必要です。

• ワーキングやジョッギングなどの有酸素運動は、筋肉や脂肪組織の代謝改善に役立つ

• 運動の強さは自分の運動能力の50%ていどにして、軽く汗ばむ程度、できれば毎日20分以上継続

レジスタンス運動(筋肉トレーニングなど)も有効

食事療法、運動療法はとても重要で、どちらか一方のみでは効果は不十分です。


NASHを含めた肝疾患は、病気がかなり進行するまで自覚症状が現れないという問題があります。

「気がついたときには手の施しようがない」という事態にならないよう、早期診断をして治療を開始することが非常に重要となります‼️



いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回も懲りずに、“ 肝疾患コーディネーター養成講座 その3 〜 第3回受講報告 ” です。

引き続き、お楽しみに❗️



本日のブログアイコンのタイトルは、『受講報告といっても内容をほとんど覚えていないことをトラに嘆く“メタボじいさん”』でした。