メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

スキルス胃がん 〜 健康診断で発見、すぐ手術‼️


こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。



1. はじめに

つい最近、胃がんの手術をした人の話を耳にしました。

詳しくは分かりませんが、胃がんでもどうやら「スキルス胃がん」であったようです。

幸いにも健康診断で判明し、初期だったのでしょう、すぐに胃を2/3摘出する手術をしたそうです。

通常の胃がんはほとんどが60才以降に発症するケースが多いと言われていますが、スキルス胃がんは若年齢(20才代)でも発症します。

また、がんの中でも治癒が困難ながんの1つと言われています。

スキルス胃がんが原因で若くして亡くなった著名人には、アイドルタレントの堀江しのぶ(23才)やアナウンサーの逸見政孝(48才)などがいます。

今回は、この厄介ながんである「スキルス胃がん」について調べてみました。







2. スキルス胃がんとは?

スキルスとは、ギリシア語で「硬い腫瘍」を意味するskirrhosに由来します。

スキルス胃がんは、ほとんどの胃がんでみられるような胃壁の表面から盛り上がったり、くぼんだり、腫瘍をつくったりすることがありません。

胃の表面にはあまり出ずに、胃壁の中を広がって大きくなります。

進行が速く、腹膜の中にがんが飛び火して直腸、卵巣、尿管などに多発転移している状態である※腹膜播種(ふくまくはしゅ)を起こしやすいがんです。

胃が硬くなったり内腔が狭くなってから発見されることがしばしばです。

発見された時は、すでに腹膜播種により切除不能だといわれるケースが半分くらいあるそうです。

スキルス胃がんは根治的な手術が行える可能性が極めて低く、5年生存率は7%未満という結果となっています。

仮に手術できたとしても、普通の胃がんの5年生存率が、進行がんでも60~70%に対し、スキルス胃がんは20%ぐらいと、非常に予後の悪いがんです。






3. スキルス胃がんの早期発見方法

スキルス胃がんは、発見された時には、すでにがんが転移(ステージ4)している状態にあります。

その意味では、スキルス胃がんに「早期」という言葉を使うこと自体に無理があるのかもしれません。

ではステルス胃がんを早期に発見する方法はないのでしょうか。

お笑いタレントの雨上がり決死隊宮迫博之もスキルス胃がんでした。

初期のスキルス胃がんであったため、手術したことにより一命をとりとめています。

(その後、せっかく無事に芸能界に復帰しましたが、別の問題でいなくなりましたが)

一部の見解ですが、スキルス胃がんは初期においては、よく見ると小さな陥凹性の(へこんでいる)病変として現れるようです。

そこから典型的なスキルスに進行するには1~2年を要するようです。

スキルスになる前に病変を発見して手術で完全に切除することができれば、治癒できる可能性があります。

また、スキルス胃がんは遺伝的な要因が否定できないとされています。

逸見政孝のご兄弟もスキルス胃がんで亡くなっていると聞きました。

血縁の方にスキルス胃がんが見られる場合には、若年齢であっても1年に1回は健康診断を受けて、胃内視鏡検査をすることが良いでしょう。



<胃内視鏡検査については、下記のブログでも紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com


<胃内視鏡胃カメラ)>



4. まとめ

がんが発見された時に転移がすでに認められる場合や、手術後まもなくして再発や転移が見られる場合、完治はかなり難しくなります。

しかし、がんが発生して、まだ周囲に動き出していない(細胞レベルの)状態で、できるだけ早期に手術で完全に取り除くことができれば、がんは完治します。

スキルス胃がんであっても、早期に発見し、腹膜播種やリンパ節転移がない段階で、手術により完全に取り除ければ他の胃がんと同様に完治が可能です。

そのためにも、毎年、定期的に健康診断を受診し、経験豊富な検査医師による胃内視鏡検査をしっかりと受けることが大切です。

早期胃がんでみられる腹痛、腹部不快感、食欲低下、吐き気、嘔吐、胸やけ、げっぷなどの自覚症状がある場合、健康診断の結果をもって、「セカンドオピニオン」を聞いてみることも必要だと思います。



いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回は、“ 2019年人間ドック受診 〜 X− day は12月5日、はたしてメタボは改善できているのか❓ ” です。

お楽しみに❗️



本日のブログアイコンのタイトルは、『スキルス胃がんについて知れば知るほど怖くなるトラと“メタボじいさん”』でした。