メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

肝疾患コーディネーター養成講座 その2 〜 事前学習

こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

前回のブログで、「肝疾患コーディネーター養成講座」を受講することを報告しました。

講座内容もかなりのボリュームがあり、2日目の最終には「確認試験」までもあります。

年寄りにとっては、精神的に辛いものがあります。

そこで、講座までに「事前学習」をすると決めました。



前回のブログでは、次の項目について調べてみました。

1. 肝炎の種類

2. A型肝炎

3. B型肝炎

4. C型肝炎

5. 肝炎ウイルス検査

今回はその続きとして、「肝臓がん」について調べてみたいと思います。


<前回の事前学習については、下のブログをご覧ください>
mg3kensinmemo.hatenablog.com


1. 肝臓がん(肝がん)とは

肝臓がんとは、肝臓に発生した「がん」の総称です。

大きく別けると、肝臓から発生する原発性肝臓がん」と、ほかのがんが肝臓に転移してきた「移転性肝臓がん」になります。

さらに、原発性の肝臓がんには、肝臓の働きを担っている肝細胞から発生する「肝細胞がん」と、胆汁の通り道である胆管の細胞から発生する「胆管細胞がん」の2種類があります。



2. 肝臓がんの原因

肝細胞がんの90%以上が、肝炎ウイルスの感染が原因です。

肝炎ウイルスについては、前回のブログで紹介しましたが、A型、B型、C型、D型、E型の5種類があり、最近新たにG型とTT型が発見されました。

肝細胞がんの原因になるのは、B型肝炎ウイルスが約15%、C型肝炎ウイルス60%を占めています。

肝炎ウイルス感染以外の要因としては、多量飲酒、喫煙、食事性のアフラトキシン(カビから発生する毒素の一種)、肥満、糖尿病などが知られています。

最近では、脂肪肝を原因とする肝細胞がんが増加してきています。




3. 肝臓がんの症状

肝臓は「沈黙の臓器」ともよばれ、がんが進行するまで、症状が出ないことがあります。

また、特有の症状もなく、がんを発病しても、現れるのは主に「肝硬変」の症状です。


<肝硬変については、『肝機能検査 その1 〜 脂肪肝から〜の肝硬変❗️』でも紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com


肝硬変とは、肝炎ウイルスによる肝細胞の破壊が進み、全体が萎縮した状態を言います。

そのため、代謝や解毒などの肝機能が低下し、食欲不振、全身倦怠感などが現れます。

さらに、肝機能の低下が進むと、血管やリンパ管から漏れた液体成分が腹水となり、手や顔、眼球の白目部分には黄疸が出ます。

また、肝硬変になると肝臓に血液を運ぶ門脈の流れが悪くなり、その代わりに食道や胃などの静脈が腫れてコブ状に膨らむ「静脈瘤」ができます。

この静脈瘤が破裂すると、吐血や下血を起こし、命にかかわる状態になることがあります。


4. 肝臓がんの検査

「血液検査」により、AST(GOT)、ALT(GPT)の値を調べます。

この2つの酵素が血液中に大量に流れ込むため、その量を調べることで肝機能に異常がないか確認できます。

腫瘍マーカー検査」で、肝臓がんに関係する項目は、AFP(α−フェトプロテイン)、PIVKA−Ⅱ(ピプカⅡ)です。

これらの腫瘍マーカーの量を測ることで、肝臓がんの有無や進行具合を調べることができます。

肝臓がんの早期発見には、「超音波(エコー)検査」が有効です。

ただし肝硬変があると、肝臓が縮んで変形するため、超音波では調べにくい部分があります。

その場合は、「CT検査」や「MRI検査」が必要となります。




5. 肝臓がんの治療

肝臓がんの治療としては、

❶ 「手術療法」として、「肝切除術」「肝移植術」があります。

肝移植術は、健康な肝臓を移植する手術で、健康なドナーの肝臓を一部切除して移植する「生体肝移植」と、脳死上状態にあるドナーから肝臓を摘出して移植する脳死肝移植」との2つの方法があります。

カテーテルの先端を肝動脈まで進め、塞栓物質を注入し肝動脈をつまらせ、がんへの栄養素の供給を停止させ、がん病巣が栄養不足、窒息により死滅するのを期待する「肝動脈塞栓療法」があります。

❸ 血管造影に用いたカテーテルから直接抗がん剤を注入する「肝動脈注入療法」があります。

❹ 超音波検査で、がんの正確な位置を確認しながら、腹部に針を刺して、エタノール(純アルコール)を病巣部に注入する「エタノール注入療法」があります。

アルコールの化学作用により、がんを死滅させることを目的とし、体への副作用も比較的少ないため、短期間で社会復帰ができます。



「肝臓がん」のリスクがないかどうか、健康診断を活用してチェックすることが大切です❗️



いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回は、“ 肝疾患コーディネーター養成講座 その3 〜 第1回受講報告 ” です。

引き続き、お楽しみに❗️



本日のブログアイコンのタイトルは、『肝硬変を起こしているトラに、次のステージは「肝臓がん」だと脅しをかける“メタボじいさん”』でした。