メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

前立腺肥大症 その2 〜 夜中に行くトイレは改善できたのか❓


こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

前回のブログで、泌尿器科の病院で「前立腺肥大症」であると診断されたことを書きました。

<詳細については、下のブログに掲載しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com



1. 前立腺肥大症とは?

前立腺」は、排尿と生殖に密接な関係がある男性特有の生殖器です。

その位置は、下記の図のように、尿道を取り巻くように膀胱の出口にあります。



前立腺の位置と大きさ>



その大きさは栗の実やクルミ程度で重さも20グラム程度と非常に小さな器官です。

前立腺は、多くの男性で加齢とともに肥大します。

50歳代男性では20~30%、80歳以上になると80~90%が前立腺肥大症になると言われています。

その原因は、男性ホルモンと関係があります。

前立腺が十分に成長し機能するようになった後でも男性ホルモンは作り続けられることが、前立腺を肥大化させると考えられています。

エコー検査の結果、MG3の前立腺は正常の2.5倍の大きさになっていると判明しました。





前立腺肥大症」とは、前立腺が肥大することにより尿道が圧迫されて、排尿障害をきたす病気です。

前立腺肥大症になると、トイレに行く回数が増えるのが特徴です。

特に、夜寝てから2~3回排尿のために起きるようになります。

その後、尿の勢いが弱くなり、排尿後にすっきりしないと感じ始めます。

ここまでの症状は、MG3の現状に当てはまります。

症状が進行すると、トイレに行っても尿が出そうで出ない感じになり、尿が出始めてから出終わるまで時間がかかるようになります。

排尿後は尿が残った感じがあり、排尿の異常をはっきり自覚するようになります。

さらに「重症化」すると、尿が詰まって出なくなる尿閉という状態になり、慢性尿閉状態が持続すると、腎機能にも影響が及び、腎不全(尿毒症)になることもあります。

MG3の場合、まだそこまでではありませんが、症状が進行すると大変なことになります。





2. 前立腺肥大症の治療 〜 泌尿器科の病院で行った第2回目の治療

(1)尿流量測定検査

上の写真にある「尿流量測定装置」を使って尿の出方を測定しました。

膀胱に尿がしっかりとたまった時点で、尿流量測定検査をします。

検査は簡単です。

スタートボタンを押して、実際に尿を出すことで、自動的に尿の勢いの変化や、出し切るまでの時間、尿の量などが計測され、症状が詳しく記録されます。



<尿流量測定検査結果表>



MG3の尿流量測定検査の結果は以下のとおりでした。

❶ グラフの軸が縦横違うが、「尿流量曲線」は下の図の正常な人のグラフの形に近いものであった。

❷ 尿量が145ccと、正常の200cc〜300ccに比べ低下している。

❸ 尿流率が16.8ml/秒と、正常値である20〜30ml/秒を下回っている。





(2)残尿測定検査

排尿した直後に膀胱内に残っている尿を「残尿」といいます。

残尿の量を計測することで、排尿障害の症状の程度を評価します。

超音波診断装置(エコー)で膀胱内を観察して計測しました。

その結果は残尿もそれほど問題とはならないとのことでした。


(3)排尿記録による診断

「尿計量カップ」を使って、起床してからの排尿の回数、時刻、尿量を、3日分計測しました。

その結果を「排尿記録」に書いて提出しました。



<尿計量カップ



<排尿記録表>



<正常な排尿状態>



正常な排尿状態と比較して、MG3の場合、次のような症状があると診断されました。

❶ 1日の尿の生成量は、3日平均で1,473ccであり正常の範囲内であった。

❷ 1回の尿量は、日中は100cc〜150cc程度と、正常値の200cc〜300ccと比較して少ないことから、膀胱の萎縮、弾力性の衰え、尿道の狭窄などの症状がうかがえる。

❸ 日中の1回あたりの排尿量が少ないため、日中はもっと水分補給を行い、膀胱の蓄尿量を増やし、膀胱の弾力性の回復に努めることが必要。

❹ 排尿頻度が1日8回〜10回、夜間2回〜3回と、正常の5回〜6回と比較して、頻尿傾向、夜間多尿傾向にある。





(4)腫瘍マーカー(PSA)の数値による診断

MG3は、毎年、人間ドックのオプションとして、「6項目腫瘍マーカーセット」の検査を受けています。

その中に、前立腺がんを早期発見するための検査 である「PSA検査」があります。

検査では、前立腺から分泌されるPSAタンパクという物質が血液中にどれだけ存在するかを測定します。

健常な男性の場合、PSAが血液中に浸出することはほとんどありません。

しかし、前立腺に疾患がある場合は血液中にPSAが浸出し、4.0ナノグラム以上に上昇します。

MG3の場合、上の検査結果のとおり、1.04ナノグラムで異常ありませんでした。





(5)薬の処方

前回は「ナフトビジルOD錠」を14日分をもらいました。

今回は薬が変更になって、上の写真にある「ザルティア錠」を、1日1回朝食後に服用することで14日分もらいました。

この薬は、前立腺肥大症の排尿障害治療剤です。

血管・尿道前立腺・膀胱頸部の緊張を和らげたり、膀胱からの過 敏な神経活動を抑制することで前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する効果があります。



3. まとめ

処方された薬は毎日飲み続けています。

その効果か、日中の排尿頻度は2回程度減ったように思います。

しかし、夜間のトイレは2回程度行っており、残念ながらいまだに改善していません。

根気よく薬を飲み続けることが必要なのでしょう‼️

症状の経過については、またどこかでブログに書いて報告します。





いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回は、“ スキルス性胃がん 〜 健康診断で発見、すぐに手術❗️ ” です。




本日のブログアイコンのタイトルは、『実は片ひざついた芝生がトラのアレで濡れているけど我慢している“メタボじいさん”』でした。