メタボじいさん 〜 被爆75周年の日に被爆二世健康診断を受診
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
<広島に投下された原子爆弾のキノコ雲、手前は瀬戸内海>
1.はじめに
1945年8月6日、午前8時15分。
原爆のキノコ雲の下、14万人の尊い命が奪われました。
広島は今年の8月6日で、被爆75周年を迎えました。
コロナ禍にあって、記念式典は限られた参列者で静かなうちに執り行われました。
すでに他界していますが、MG3の両親も被爆者でした。
二人とも爆心地から3km以内の至近距離で被爆しました。
幸いにも惨事から生き延び、80過ぎまで命をつなぐことができました。
<爆心地である原爆ドーム>
2.「被爆」と「被曝」の違いについて
新聞などで「被爆」と「被曝」の2つの言葉を目にすることがあります。
よく似た言葉で、読み方も全く同じ『ひばく』ですが、意味はまったく違います。
「被爆」とは、原子爆弾や水素爆弾の爆撃により、放射能や放射線を浴びたり、爆弾の光線、熱線、爆風などの被害を受けることを言います。
まさに、広島や長崎の惨事が「被爆」に該当します。
一方、「被曝」とは、放射線にさらされる(曝される)ことを意味します。
原子力発電所関連の報道で用いられるのはこちらの「被曝」です。
「被爆」とは異なり実害がなくても、放射線を浴びれば「被曝」となります。
「外部被曝」とは、体外にある放射性物質や放射線発生装置などの放射線源から出た放射線を浴びることです。
「内部被曝」とは、呼吸や飲食、注射などによって体内に取り込まれた放射性物質から出た放射線を浴びることです。
<平和記念公園>
3.被爆二世健康診断
広島市では、原爆被爆者二世の健康管理を目的として、毎年、「被爆二世健康診断」を実施しています。
両親またはそのどちらかが原子爆弾被爆者であり、昭和21年6月1日以降に生まれた広島市内に居住する人が対象者です。
MG3は、毎年、人間ドック健診は冬場に、この「被爆二世健診」と「がん検診」を合わせて夏場に受診することにしています。
今年は被爆75周年の節目なので、“原爆の日”である8月6日に受診しました。
(1)検査項目
ア.視診、問診、聴診、打診及び触診による検査
ウ.血球数計算
エ.血色素検査
オ.尿検査(ウロビリノーゲン、蛋白、糖、潜血)
カ.血圧測定
キ.医師が必要と認めた場合の肝機能検査(AST検査法、ALT検査法、γ-GTP検査法)及びヘモグロビンA1c検査
ク.多発性骨髄腫検査(希望者のみ受診)
(2)検査費用
検査費用は無料です。
(3)検査結果
検査結果としては、腎機能異常が認められました。
それ以外にも、軽度の肝機能異常と血糖値の軽度上昇がありました。
どの症状も、いわゆるメタボからくる生活習慣病と加齢によるところが大きいと思います。
しかし、腎機能異常については一度内科を受診してみようと思っています。
4. 腎機能異常について
今回の検査で「クレアチニン」の数値が、1.07mg/dLでした。( 参考値1.00mg/dL以下)
クレアチニンは、体に不要なものの一つです。
血液に含まれるクレアチニンは、腎臓でろ過されて、尿として排出されます。
クレアチニンは尿以外では体の外に排出されません。
そのため、血液中のクレアチニン値が高い場合は、腎臓の働きが悪くなり、尿が作れなくなっていることが予想されます。
この状態が進行すると慢性腎臓病(CKD)となります。
慢性腎臓病があると、脳卒中や心筋梗塞など心血管病発症のリスクが高まると言われています。
また、慢性腎臓病が進行して腎不全になると体内から老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や腎臓移植が必要になります。
腎臓がどれくらい働いているかは、検査項目の「eGFR(推算糸球体ろ過量)」で示されていました。
eGFRは、腎臓の中の糸球体が1分間にろ過している血液の量のことで、「年齢」「性別」「クレアチニン値」から計算することができます。
MG3の「eGFR」の数値は、54.6ml/min/1.73m2でした。
下の表から見ると、慢性腎臓病の状態は、G3のレベルにあると推測されます。
5. おわりに
原爆投下から75年が経過して、被爆者の数も減少してきています。
被爆の悲劇を語り継ぎ、後世に残していくことが望まれます。
同時に、平和と健康を願って、毎日暮らしていくことも大切だと思います。
<折り鶴と「原爆の子の像」>
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
本日のブログアイコンのタイトルは、『両親の被爆体験をトラに伝承する“メタボじいさん”』でした。