メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

肺腺がん 〜 喀血(かっけつ)による急死⁉️


こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。





先日、昔から大変お世話になっていたある社長さんの「社葬」に参列してきました。

豪放磊落、されど誰に対しても気配りがきく素晴らしい方でした。

日本人男性の平均寿命は約81歳ですが、その社長さんはまだ若く、72歳で亡くなられました。

あまりに早いお別れに、残念でなりません。

1年前に肺腺がん」の初期と診断され、薬で治療していたことは知っていました。

以前は大変なヘビースモーカーでしたが、最近はさすがにタバコも止めていました。

しかし、毎月定例的に開催している懇親会にはいつも出席していました。

お酒は弱くなって控え目でしたが、顔色やかっぷくも良く、がん患者とは到底見えませんでした。

9月末の定例会に出席の予定が急にキャンセルとなり心配していました。

その矢先、10月5日に喀血(かっけつ)して急死されたとの訃報が入りとても驚きました。

今でも信じられない気持ちです。

そこで、今回のブログは予告を変更して、肺腺がんと喀血による急死」について書きます。





1. 肺腺がんとは?

「肺がん」は、部位別死亡数が1994年以来連続して1位となっており、しかも増加傾向が続いています。

肺がんは大きく分けて、「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に大別されます。

非小細胞肺がんは、さらに「扁平上皮がん」、「腺がん」、「大細胞がん」に分類されます。





(1)「肺腺がん」の特徴

発生頻度が高く、男性の肺がんの約40%、女性の肺がんの約70%、肺がん全体ではおよそ約60%を占めます。

肺腺がんは、ほとんどが「肺野部」の太い気管支が枝分かれした肺の奥=末端部分の細い気管にできるタイプのものです。

❸ 腺がんは体の臓器にある「分泌腺」にできるがんで、進行、転移は中等度の速さですが、比較的小さいうちから転移を起こす傾向があります。

参考までに、進行、転移が速いのは大細胞がんで、遅いのは扁平上皮がんです。

肺腺がんの場合、がんが3センチ以下の早期の段階では自覚症状はありません。

❺ だいぶ進行して空せきや血の混じった痰などが表れますが、その時点からでは根治はなかなか難しいです。


<CT装置での胸部検査については、下記のブログも参考にしてください>

mg3kensinmemo.hatenablog.com



(2)「肺腺がん」の検査と治療

肺腺がんは、化学療法や放射線療法が効きにくいことから、治癒を目指すには早期に発見し、手術によって病巣を取り除くことが一番です。

❷ 「レントゲン検査」や上記ブログで紹介した「CT検査」では、直径2センチ未満の小さながんも早期に発見することができます。

❸ 早期に発見できたら、手術でできるだけ小さく切り取るだけで済ませたいところです。

❹ 肺は、5つのブロック(肺葉)があり、肺がんの手術では、再発の危険性を減らすため、がんの患部だけでなく、がんのある1ブロックと周囲のリンパ節などを取ってしまうのが「標準手術」です。


【標準手術】


❺ 最近では、5ブロックをさらにそれぞれ2つから5つの区域に分け、がんがある区域や部分だけを切除し、取り除く場所を小さくしようという「縮小手術」が増加しています。


【縮小手術】


❻ 縮小手術では、胸を切り開かず体への負担の少ない胸腔鏡で手術するため、術後の肺の呼吸機能などへの影響は軽くて済みます。



https://medicalnote.jp/contents/190226-002-NC



2. 喀血(かっけつ)について

(1)喀血と吐血の違い

「喀血」は、肺や気管支から出血が起こることで、口から血液を吐き出します。

一方、「吐血(とけつ)」は、胃や食道、十二指腸などの消化管から起こる出血のことです。


(2)喀血と吐血を鑑別する方法

❶ 喀血によって吐き出された血液は真っ赤です。

❷ 吐血によって吐き出された血液は、胃液によって酸化され黒く変色しています。

❸ 喀血は、血液が気道を通って吐き出されるため、血液に泡が含まれていることが多いです。

また、咳や呼吸困難などの呼吸器症状を伴うことが多いです。


(3)喀血の原因

喀血の原因としては、肺がん、肺結核、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症、肺炎、肺アスペルギルス症、肺梗塞、心不全など色々な病気が考えられます。

その中で、大量喀血の頻度は極めて低くて、全喀血の約1.5%にすぎないと言われております。

しかし、大量喀血は急性に起こり、一度発症すると窒息等の危険性があり、突然死する可能性があります。

ある論文によると、肺がんにともなう大量喀血の症例として、「抗凝固薬ないし抗血小板薬を服用し、化学療法と放射線の併用で治療した症例に多く大量喀血が認められた。」とありました。





3. まとめ(MG3の思い)

社長さんの死があまりに急性であったこと、ご遺族のスピーチの中に「喀血して亡くなった」とあったことなどから、MG3が勝手に思ったことは、「死因は肺腺がんによる大量喀血であったのではないか」ということです。

社長さんの病症などは詳しくは知りません。

また、治療法についても、ご本人と医師とでよく検討して決められたことでしょう。

しかし、もし仮にMG3に早い段階で非細胞肺がんが見つかったとしたら、優先順位として、第一に「縮小手術」の可能性を医師と相談すると思います❗️

そのためにも、肺がんの早期発見が必要であり、定期的な健康診断は毎年必ず受診しようと思います‼️

『今はただご冥福ををお祈りするばかりです。』






いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回こそは、“こむら返り 〜 夜中に足がつるのは❓ ” です。

どうぞお楽しみに❗️




本日のブログアイコンのタイトルは、『トラとともにご冥福をお祈りする“メタボじいさん”』でした。