メタボじいさん 〜 一番厄介ながん「膵臓がん」⁉︎
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
2018年にがんで死亡した人は373,584人(男性218,625人、女性154,959人)でした。
2020年に新たにがんにかかる人は約101万2千人(男性58万2千200人、女性42万9千900人)と予想されています。
こうしたがんの中で“一番厄介ながん”と言えば、やはり「膵臓がん」でしょうか。
1.膵臓について
膵臓は食べ物を消化するすい液を作り、十二指腸に送り出すはたらきをしています。
また、血液中の糖分の量を調節するホルモンを作り、血液の中に送り出すはたらきもしています。
すい臓は胃の後ろにあり、長さは20cmほどの細長い形をしています。
2.部位別生存率
膵臓がんが厄介というのは、診断されてからの「生存率」を見ればすぐにわかります。
「5年相対生存率」という統計があります。
あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標です。
がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。
100%に近いほど治療で生命を救えるがんと言えますが、一方、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します。
下記のグラフは、国立がんセンターが発表した「部位別5年相対生存率」の男女別グラフです。
膵臓がんの生存率は、男性で8.9%、女性で8.1%と、ともに他のがんの生存率を大きく下回っています。
3.暗黒の臓器”膵臓がん
膵臓がんが厄介なもう一つの理由としてその特徴があげられます。
❶他の臓器に囲まれているため、画像に写りにくい
❷進行するまで症状が出ず、早期発見が困難
❸病気の進行、転移が早いなどがあります。
そのため、膵臓がんは、「発見不可能ながん」「助からないがん」として、従来から恐れられてきました。
以前見たドラマ「白い巨塔」のなかで、岡田准一演じる優秀な外科医「財前教授」も、膵臓がんの発見が遅れたため助からなかったことを思い出しました。
4.膵臓がん発見のための検査
人間ドック健診では、必ず腫瘍マーカー検査を受けることをお勧めします。
腫瘍マーカーとは、血中に放出されたがんだけが持っている特徴的なたんぱく質などをいいます。
血液検査で腫瘍マーカーに異常がみられた場合は、がんの疑いが強くなり、人間ドック健診ではがんの有無を判定するケースに使用されています。
腫瘍マーカーの種類にはいくつか種類があります。
その中でも代表的なマーカーで、特に膵臓がんに関係するものには、
●CEA
成人では胃がんや大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなどの消化器系がんがある場合に多くみられます。
喫煙でも数値が上昇するため、有用とは言い難い側面があります。
消化器の中でも、おもに膵臓がんや胆のうがん、胆管がんにみられる腫瘍マーカーです。
膵臓がんの自覚症状はあまり現れないとされていますが、健診で腫瘍マーカーや超音波検査で少しでも異常が認められる場合、MRI検査をお勧めします。
MRI検査の所要時間は30分程度で、費用は人間ドック健診のオプション料金として27,000円程度かかります。
今や三人に一人ががんにかかる時代と言われています。
膵臓がんになっても、早期発見したおかげで、完治して通常の生活をしている人を何人も知っています。
改めて、健康管理も仕事の一部であり、年に一度の健康診断の大切さを感じます。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
本日のブログアイコンのタイトルは、『暗黒の猛獣トラに暗黒の臓器である膵臓のがんについて説明する“メタボじいさん”』でした。