肺機能検査 〜 スパイロメトリーでわかる慢性閉塞性肺疾患(COPD)❗️
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
健康診断では「スパイロメトリー」と言われる検査が行われます。
スパイロメトリーとは、呼吸器の機能を測定することで、換気機能の状態を調べる検査です。
呼吸により肺から出入りする空気の量を測って、肺の容積や気道が狭くなっていないかなど呼吸の能力を検査するものです。
この検査では「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」などの疾患について調べます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、たばこの煙など有害物質を長期間吸うことで、気管支や肺胞が炎症を起こす病気です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、下図のとおり、気管支が炎症や線維化により壁が厚くなり、痰の分泌などによって気管支内が狭くなります。
その結果、気道を取り囲む筋肉が常に緊張した状態「慢性気管支炎」になります。
また、肺胞の壁が破壊されていき、壊れた場所が隣同士でつながると、その部分に空気がたまって肺が余分に膨らんでしまう状態「肺気腫」になります。
<「肺気腫」については、『胸部CT検査〜タバコで肺気腫になりかけました‼️』もご参考に>
mg3kensinmemo.hatenablog.com
スパイロメトリーの検査手順は、まず鼻をクリップでとめて、鼻から空気が漏れないようにします。
そして、下の写真にある「スパイロメーター」という計測器とホースでつながったマウスピースを口にくわえます。
通常の呼吸を繰り返した後に、思いっきり吸ったり、勢いよく吐いたりして肺活量や1秒間にどの程度息を吐き出せるかなどを計測していきます。
[スパイロメーター]
検査項目には次のような項目があります。
<肺活量>・・・空気を胸いっぱいに吸い込みそれを全て吐き出した時の空気の量
<%肺活量>・・・年齢・性別から算出された予測肺活量(基準値)に対しての、実測肺活量の比率
<努力性肺活量>・・・胸いっぱいに息を吸い込み、勢いよく一気に吐き出した空気の量
<1秒量>・・・努力性肺活量のうちの最初の1秒間に吐き出した空気の量
<1秒率>・・・1秒量を努力性肺活量で割った割合(%)
これらの項目のなかでも特に重要なのが「1秒率」と「%肺活量」です。
「%肺活量」は、年齢や身長から予想される平均的な肺活量に対して、自分の肺活量がどの程度なのかを相対的に表す数値です。
平均と同じなら100%ですが、数値が80%以下となると異常とされます。
また、「1秒率」は勢いよく息を吐き出したときに、一気にはき出した息の量のうち、最初の一秒でどの程度はき出すことができたかを表します。
息の通り道がどこかで狭くなっている場合、最初の1秒ではなかなか吐き出すことができず、ゆっくりしか吐き出せなくなります。
その結果、1秒率は低下します。
1秒率については、70%以下となると異常とされ、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫など慢性閉塞性疾患が疑われます。
MG3の場合、2018年8月に受けた肺機能検査の結果、下の写真のとおり、%肺活量、1秒率とも「異常なし」でした。
特に「%肺活量」については改善されていました。
ジワリですが、“禁煙効果” が出てきているのしょうか⁉️
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
☆次回は、“ 循環器系検査 〜 心電図検査でST波に異常あり❗️” です。
どうぞお楽しみに❗️