メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

肝疾患コーディネーター養成講座 その4 〜 第3回受講報告 (確認試験)

こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

前回のブログでは、「肝疾患コーディネーター養成講座」の第2回受講報告をしました。

その内容は「脂肪肝非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」について書きました。

今回は、第3回受講報告として、9月21日(土)にあった2日目の養成講座について報告します。




講座の内容は、次の通りでした。

❶ ウイルス性肝炎に関する疫学

❷ 感疾患患者に対する相談対応

B型肝炎

❹ 肝がん

❺ 確認試験

この中で、特に気になる「❺ 確認試験」について報告します。

確認試験は全部で15問、1問ごとに4つの説明文があり、正しいものの組み合わせを4択から選ぶ形式でした。

試験時間は約20分でした。

“ボー”と講義を聞いていただけではかなり難しい内容の試験でした。





MG3は、ブログで「事前学習」や「受講報告」を紹介してきたことで、肝疾患について“薄い記憶ながら”頭に残っていたので助かりました。

おかげで15問中10問正解することができました。

(もしブログをやっていなかったなら、おそらくまったく歯が立たなかったでしょう)



<第1回及び第2回の受講報告は、下記のブログで紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com

mg3kensinmemo.hatenablog.com



合格ラインの説明はありませんでしたが、おそらく最低点でクリアできたのではないかと願っています❓

後日、「認定証」と「認定カード」が交付されることになっています。

その時は、胸を張ってブログで紹介しようと思います。





今回は、確認試験の反省と復習の意味をかねて、間違った5問の中から2問を取り上げで紹介します。


問1. B型肝炎ウイルスについて、次の記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

a. 日本人に最も多いHBVの遺伝子型は、ジェノタイプCであり、インターフェロン(IFN)治療が効きにくく、肝硬変、肝がんへの進行率が高い。

b. 近年では欧米型のジェネタイプBのHBVへの感染が増えているが、ジェノタイプBは成人が感染するとほとんど慢性化しない。

c. HBVキャリヤのうち、慢性肝炎を発病するのは50%程度である。

d. 平成28年10月から開始されたB型肝炎ワクチンの定期接種について、対象者は生後1歳に至るまでの間にある者である。

ア(a, b) イ(a, d) ウ(b, c) エ(b, d)

正解は エ 、MG3は イ を選択してしまいました。


【解 説】

MG3には今年8月に4人目の孫娘ができ、肝炎ワクチンの予防接種をしなければならないことを知っていたので、dが正解であることは分かりました。

cは、HBVキャリヤのうち、慢性肝炎を発症するのは10〜15%程度で50%は誤りであることが分かりました。

問題はaかbのどちらかが正しいのか?

実のところ「ジェノタイプC」と「ジェノタイプB」の意味が詳しく分かりませんでした。

それで何となくbが正しいとしてしました。

bは、HBVに新規感染した場合、一般に急性肝炎を発症後に治癒しますが、近年は欧米型のジェノタイプAの感染により、慢性化する例が増えているとのことで誤りでした。





2. C型肝炎の臨床経過等について、次の記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

a. 急性肝炎を発症した場合、ほとんどの場合一過性で自然治癒する。

b. 慢性肝炎から肝硬変、肝がんへの進行には長期間を経ることが多いが、多くの場合自覚症状がないまま経過するため、定期的に検査を受けることが重要である。

c. 一般的に男性より女性の方が、C型慢性肝炎の進行が早い。

d. C型慢性肝炎患者において、鉄の過剰摂取が肝炎の進行を促進させる。

ア(a, b) イ(a, d) ウ(b, c) エ(b, d)

正解は エ 、MG3は ア を選択してしまいました。


【解 説】

cは、男性の方が女性よりも、C型慢性肝炎の進行が早いことは知っていたので誤りとすぐに分かりました。

aは、HCVに感染した場合、急性肝炎として発症し、その7〜8割前後が慢性肝炎に移行し、残りの2〜3割が自然治癒するとされています。

「ほとんどの場合一過性で自然治癒する」との記述の『ほとんど』が誤りでした。

dは、鉄の過剰摂取が肝炎にとって悪いとは知りませんでした。





【まとめ】

肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、慢性肝炎では疾患があっても自覚症状があまりなく、長い時間をかけて徐々に肝硬変、肝がんへと悪化していきます。

以前は、「肝臓が悪い人=酒をよく飲む人」で、肝疾患の大半はアルコールが原因と思っていました。

今回の講座を受講して、肝疾患のほとんどががHBVHCVなどのウイルス性肝炎であること、また、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が増加していることなどを知ることができました。

今後とも、肝疾患に関する基本的な知識や情報を提供し、肝疾患への理解の浸透、相談に対する助言や相談窓口の案内、受診の勧奨などに努めていきます。




いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回は、“ 気象病 〜 台風シーズンに気になる病気❗️” です。

どうぞお楽しみに❗️



本日のブログアイコンのタイトルは、『肝疾患コーディネーターに合格し「肝臓の形をしたバッチ」がもらえることを楽しみにしているトラと“メタボじいさん”』でした。