肝機能検査 その2 〜 酒は百薬の長、飲める人と飲めない人 ❗️
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
MG3が2018年8月に受診した「肝臓・膵臓機能検査」の血液検査の結果、γ−GTPの数値が基準値(50U/L以下)を上回って186U/Lでした。
185U/L → 176U/L → 186U/L と、3年連続で基準値より高い状態にあります。
一般的に、50U/L〜100U/Lまでが「軽度の増加」で、100U/L〜200U/Lは「中等度の増加」とされています。
<“肝機能検査 その1 〜 脂肪肝から〜の肝硬変❗️”も参考にどうぞ>
γ−GTPの成分は肝臓などに含まれる酵素で、アルコールの摂取に敏感に反応し、アルコール性肝障害のある場合に上昇します。
MG3の場合、色々な検査結果を見ても、脂肪肝については“当確”ですが、加えてアルコール性肝障害の可能性もあるのではないかと思っています。
しばらくの間、本格的に「禁酒」することが必要な時期にきているのでしょうか⁉️
とはいうものの『酒は百薬の長』、時と場所によっては欠かせないものです。
T・P・Oを考えた時、夏場の暑いプロ野球のナイター観戦とくれば、もちろん『ビール』でしょう‼️
[ビール片手にカープを応援するMG3]
アルコールの代謝は下の図にあるような経路で行われます。
酒に含まれるアルコールは、胃・十二指腸・小腸などで吸収され、肝臓に運ばれます。
肝臓ではアルコールの80%が、アルコール脱水素酵素(ADH)によって分解され、有害なアセトアルデヒドになります。
アセトアルデヒドは悪酔いの原因物質で、体内にたまると顔が赤くなったり、気分が悪くなったりします。
このアセトアルデヒドを、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が無害な酢酸に分解します。
そして、酢酸は血液中に混じって筋肉などに運ばれ、炭酸ガスと水に分解され、最終的に尿や汗、呼吸によって体外へと排せつされます。
「飲める人」と「飲めない人」の違いは、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の一種であるALDH2の遺伝子の型で決まります。
ALDH2の遺伝子には、アルコールに強い、いわゆるアセトアルデヒドを分解する能力が高い「N型」と、突然変異で分解能力が低下した「D型」があります。
誰でも両親からいずれか一つずつを受け継ぐので、下の表のとおり、NN型、ND型、DD型のタイプに分かれます。
「NN型」はアセトアルデヒドの分解能力が高い「飲める人」、いわゆる“酒豪”タイプで、日本人の45%がこのタイプです。
また、「DD型」は体質的にほとんどアルコールを受けつけない「飲めない人」、いわゆる“下戸(げこ)”タイプで、日本人の10%がこのタイプです。
そして、残りの「ND型」45%が、多少は飲めるが、あまり飲めないタイプにあたります。
酒豪が多い北海道、東北、九州、沖縄の地方では、ALDH2のN型遺伝子の割合が高いと言われています。
アルコールがからだに良いかどうかは「適量」を守って付き合えるかにかかっています。
アルコールの適量は、一般的に日本酒で1日1〜2合(ビール大瓶1〜2本、ウイスキー・シングル3杯)と言われています。
注)ビール大瓶=633ml、ウイスキー・シングル=約30ml
その時の血中アルコール濃度※は0.05〜0.10%で、“ちょっとイイ気分のほろ酔い初期”の状態です。
しかし、適量を超えて、日本酒で3合以上を毎日5年以上飲み続けると「脂肪肝」、5合以上を毎日飲み続けると10年で「肝硬変」になる危険性が高くなります。
[ 血中アルコール濃度の計算式 ]
血中アルコール濃度(%)
= 飲酒量(ml) × アルコール度数(%)/ 833(体重1kg当たりの平均血液量)× 体重(kg)
MG3の場合、飲酒量は毎日ウイスキー・シングル2杯程度のハイボールにつき60ml、ウイスキーのアルコール度数は43%、体重は約80kgであるから、血中アルコール濃度を計算すると
→ 60 × 43 / 833 × 80 = 0.03 (%) となります。
この数値は、酔っ払い度と血中アルコール濃度の程度でいうと、“気分ウキウキの爽快期”(濃度0,02〜0,04%)の範囲となります。
しかし、いくら適量を守っているといっても、このまま満足していては、いつまでたってもγ−GTPの数値は下がらないでしょう。
今後は、❶ 外での飲み会の回数を減らす、❷ 家での休肝日を励行することを心がけます‼️
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
どうぞお楽しみに❗️