メタボじいさんの健診日記〜健康診断ひと口メモ

メタボじいさんのメタボ解消までの記録と健康診断ひと口メモ

薬アラカルト その1 〜 薬の種類、薬の経路と効果


こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。

MG3がゴルフの練習のやり過ぎで、左手の薬指が「バネ指」になったことは、以前ブログで取り上げました。



バネ指については、下記のブログで紹介しています>
mg3kensinmemo.hatenablog.com



それに懲りて練習量は多少減らしてきました。

しかし、競技会がある前はつい熱が入ってしまいます。

そのためか、最近、薬指に続いて左手の小指のつけ根を痛めてしまいました。

バネ指ほど悪い症状ではなく、近くのドラッグストアで関節痛に効く薬を買うことにしました。

値段が高ければよく効くだろうと“安直”な考えから「ロキソニンSゲル」という薬を買いました。

レジで支払いの際、「この商品は薬剤師がいる専用の窓口で支払ってください。」と言われました。

恥ずかしながら、ドラッグストアにある薬でも種類によっては購入方法が違うことを初めて知りました。

そこで今回は「薬」について調べてみました。





1. 薬の種類

「薬」は下の表のとおり、「医療用医薬品」、「一般用医薬品」、「要指導用医薬品」に大別できます。




(1)医療用医薬品

「医療用医薬品」とは、医師が患者を診断し、病気やけがの程度に合わせて処方もしくは指示によって使用する薬のことをいいます。

医師が発行した「処方せん」を薬局に提出し、処方せんの内容を薬剤師が確認して薬を調剤します。

患者は薬剤師から服用指導を受けて薬を購入します。

最近では、こうした「医薬分業」がかなり定着してきています。

医療用医薬品は、効果が表れやすい反面、誤った薬の使用から重大な副作用を引き起こす場合もあります。

そのため、医師や薬剤師の指示を守って使用することが大切です。






医療用医薬品には、「先発医薬品(新薬)」と「ジェネリック医薬品があります。

先発医薬品とは、製薬会社が長い期間と巨額の費用を費やして研究・開発し、厚生労働大臣の承認を得て最初に製品化された医薬品です。

開発した製薬会社は、「特許権」を取得し、研究費の回収や、新たな先発医薬品の研究開発費として投資しています。

一方、ジェネリック医薬品は、特許の切れた先発医薬品と同じ有効成分で、他の製薬会社が製造・供給する医薬品です。

先発医薬品で安全性・有効性が確認された有効成分を用いる事から、研究開発費などのコストが低く抑えられ、低価格のものがほとんどです。

しかし、一部のジェネリック医薬品では、材料や製造方法が先発医薬品と完全には一致しないなど、効果や安全性の面での問題も指摘されています。


<参 考>

MG3は数年前から、高血圧と血液中のコレステロールを抑える薬を飲んでいます。

最近、ジェネリック医薬品に変えたところ、大幅に薬の値段が下がりました。

長期間、薬を飲み続ける場合は、やはり経済的に魅力があるほうがいいと思います。


【 高血圧や狭心症の治療薬の場合 】

調べたところ、先発医薬品である「ノルバスク」の1錠あたりの単価が40.6円であるのに対して、ジェネリック医薬品である「アムロジビン」は16.5円でした。



コレステロールを抑制する薬の場合 】

先発医薬品である「リピトール」の1錠あたりの単価は82.9円であるのに対して、ジェネリック医薬品である「アトルバスタチン」は30.9円でした。



(2)一般用医薬品

一般用医薬品とは、医師による処方せんがなくとも薬局などで販売・購入できる薬のことです。

薬局で薬剤師からアドバイスを受けることがあっても、最終的には使用者が「自己判断」と「自己責任」で薬の使用を決めます。

一般用医薬品は、副作用や相互作用のリスクの程度に応じて、特にリスクの高い「第1類医薬品、比較的リスクの高い「第2類医薬品」、リスクが比較的低い「第3類医薬品」に分類されて販売されています。

MG3が驚いたのは、育毛剤である「リアップX5」が「第1種医療品」に分類されていることです。

おそらく、薬の成分に特にリスクの高いものが含まれており、使用上の注意が必要だからでしょうが、「期待通りの育毛効果がなかった場合、ガッカリするリスクも高いのでは⁈」と、ふと思いました。





(3)要指導医薬品

要指導医薬品は、一般医薬品として製造販売の承認を受けてから一定の期間が経過していない、一般用医薬品としては異なる医療用に準じたカテゴリーの医薬品のことです。

販売・購入する際には、薬剤師の対面による情報の提供や服用指導が行われることが必要です。

MG3が先日、ドラッグストア買おうとした「ロキソニンSゲル」は、この「要指導医薬品」だったのです。

下の写真のとおり、薬にもシッカリ表示されていました。





2. 薬の経路と効果

薬はさまざまな方法で体に取り入れられます。

薬の形で分けると、口から飲む「内服薬」、血液・皮膚・筋肉などに注入する「注射薬」、貼り薬や塗り薬、目薬、座薬などの「外用薬」の3つに分けられます。

医療用医薬品の約6割を占める内服薬については、下記の図のような経路を経て効果を発揮し、体の外へ排せつされます。





❶ 口から服用した薬は食道を通って胃で溶けます

❷ 胃で吸収されるのはほんの限られたものだけで、大半の薬は小腸で吸収されます。

❸ 小腸の毛細血管に入った薬は腸間膜の静脈に集まり、さらに合流して門脈を通って肝臓に入り代謝されます。

肝細胞の中にある薬物代謝酵素(チトクロームP450)の働きで、毒性を減少させたり排せつしやすくします。

❹ 肝臓で代謝された薬は血管に入り、心臓のポンプ作用で全身に分布されます。

❺ 薬は何回か肝臓を通過する間に無害な状態に代謝され、腎臓から排せつされます。


私たちの体には、「自然治癒力」が備わっており、多少の病気やケガなどは時間の経過とともに自然と治すことができます。

しかし、病気やケガの状態が重い場合などはどうしても薬に頼らなければなりません。

そのためにも、薬についてよく理解しておくことが必要だと思います❗️



いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

☆次回も引き続き、“ 薬アラカルト その2 〜 薬の副作用、食べ物との相互作用” です。

お楽しみに❗️




本日のブログアイコンのタイトルは、『特にリスクの高い医薬品に分類される育毛剤があることをトラに教える“メタボじいさん”』でした。