メタボじいさん 〜 『緑内障』の予備軍に任命!
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
1.はじめに
歳をとると至る所にガタが来るものです。
昨年の暮れに『結膜下出血』になりました。
結膜下出血は、白目の表面を覆っている球結膜の中の細い血管が、何らかのきっかけで破れ、膜の下に血液があふれて広がることによって発症します。
皆さんも経験があると思いますが、自覚症状はほとんどなく、突然発症するため、人から「目が赤い」と指摘されて初めて気づくこともあります。
何もしなくても自然に1・2週間程度で治ってしまう場合が大半ですが、出血の状態がなかなか治らないので眼科に行ってきました。
すると、「結膜下出血はすぐ治るが、眼圧が高いので緑内障の疑いがある。一度、精密検査をしましょう」とドクターに言われました。
2.緑内障で視野が狭くなる
『緑内障』は、眼から入ってきた情報を脳に伝達する視神経が圧迫され、下の写真のように視野が徐々に狭くなる病気です。
治療が遅れると失明に至ることもあります。
日本では、40歳以上の20人に1人がかかっています。
角膜と虹彩、虹彩と水晶体の間には房水(ぼうすい)という水が流れ、角膜や水晶体などに栄養を与えたりそこから出た老廃物を流したりしています。
房水が循環することで眼に一定の圧力(眼圧)が加わっていますが、これが眼の周辺にある排水管(シュレム管)からうまく排水されなくなると、眼圧が高くなり視神経が圧迫されてしまいます。
眼圧が高い状態が続くと、視神経に障害が起こり緑内障となります。
眼圧は10~20mmHgが正常範囲とされています。
25mmHgを超えるような眼圧が続くと、約2割は緑内障になるそうです。
MG3の場合は、両目とも23mmHgで、まさに『緑内障』の予備軍だと言われました。
4.視野検査
精密検査として、写真のような検査機器を使って「静的量的視野検査」を行いました。
顔を検査機器に固定し一点を見つめて、周辺に出現する小さい光が見えるかどうか視野内の感度を検査しました。
多くの点を検査していくことで、見えていない部分を洗い出し、見えていない範囲の存在の有無や大きさから緑内障の進行の具合を判定するものです。
MG3の場合、幸い視野の欠損はないようでした。
5.点眼薬での治療
処方されたのは、写真にあるラタノプロスト点眼薬で、眼圧を下げる効果があります。
現在のところ、眼圧を1mmHgでも下げることで、視神経の障害を遅らせることができるそうです。
点眼薬には、房水の産生を抑える効果がある薬や、房水の流出を促す効果がある薬があります。
点眼薬を使っても視野の欠損が進行する場合には、外科的治療に頼らなければなりません。
外科的治療としては、レーザーを房水が排出される部分(線維柱帯)に照射し、房水の流出を促進する「レーザー療法」や、手術で線維柱帯の一部を取り除いて房水の逃げ道をつくる「線維柱帯切除術」などがあります。
6.おわりに
緑内障とは、一度発症したら一生付き合っていかなくてはならない病気です。
初期~中期は自覚症状がないことも多く、発見が遅れやすい病気でもあります。
緑内障の厄介なところは、進行性で一度悪くなった視野は元に戻らない点です。
そのため、自覚症状の出る前に発見し、病気の進行を遅らせる治療を受けることが重要です。
年に1回は人間ドックや健康診断を受け、眼圧を検査することをお勧めします。
本日のブログアイコンのタイトルは、『緑内障のトラ?と緑内障の予備軍の“メタボじいさん”』でした。