急性アレルギー 〜 アナフィラキシー
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
先日、ゴルフ場のバンカーに、ハチが巣を作っていました。
バンカーの法面(下の写真を参考)に、数カ所の巣穴が空いていました。
運悪くMG3のボールがそのバンカーにつかまってしまいました。
まさかハチの巣があるとは知らず、バンカーに入って足元をならしていた時、一斉にハチがMG3目がけて飛び出してきました。
急いでバンカーショットをすませ逃げ出しました。
幸い刺されませんでしたが、ボールはとんでもないところに打ち出してしまいました。
(そのホールのスコアは“トリプルボギー”になりました)
そこで今回は、万が一ハチに刺された時のため、「アナフィラキシー」について調べてみました。
1. アナフィラキシーとは?
「アナフィラキシー」とは、外部からハチ毒や食物、薬物などの抗原(アレルゲン)が体内に入ることで起こる急性アレルギー反応です。
全身に短時間のうち症状が起こるのが特徴です。
体の中に抗原が入ると、体はその抗原に対して特異的な抗体を作ります。
そして、再び同一の抗原が体内に入ると「抗原抗体反応」が起こり、それを除去しようとします。
この抗原抗体反応は生体の防御反応の一種ですが、ときに生体にとって極めて有害な反応を引き起こします。
2. アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーは、じんましんや皮膚が赤くなる紅潮などの皮膚症状を起こします。
皮膚症状はアナフィラキシーの最初の症状であることが多く、8~9割に生じるといわれています。
ときにしゃがれ声やうまく声が出せない、喉に何か詰まっているような感じなどの呼吸器症状が起こります。
そして、動悸やめまい、気の遠くなる感じなどの意識障害が起こり、血圧低下など血液循環の異常が急激に現れるとショック症状を引き起こします。
こうしたショック症状に陥ったものを「アナフィラキシーショック」といいます。
重症で経過の早い場合は、皮膚症状や呼吸器症状を伴わず、いきなりショックに陥ることもあります。
アナフィラキシーで恐ろしいのは、死に至ることがあることです❗️
3 アナフィラキシーの原因
アナフィラキシーを引き起こす原因には、
❶ 食べ物・・・卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かになどの摂取
❷ 虫さされ・・・ハチ、アリ、ムカデなど
❸ 薬物・・・抗生物質、解熱鎮痛薬、造影剤など
❹ ラテックス(天然ゴムの原材料に含まれるたんぱく質)・・・ 天然ゴム手袋、風船などがあげられます。
「虫さされ」としてはハチが最も代表的です。
ハチ毒に対するアレルギー反応がない場合は、症状は数日で改善します。
ハチに一度刺されてハチ毒に対する抗体ができている場合は、再度ハチに刺された後5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。
4. アナフィラキシー対処法
❶ アナフィラキシーの症状を速やかに察知することです。
アナフィラキシーの進行は早いため一刻もはやく治療することが必要です。
❷ アナフィラキシーの原因となった食物やハチの毒針などをすぐに取り除きます。
食物の場合は、口の中に残っていれば、すぐに出して水でゆすぎます。
ハチの毒針は取り除けるようでしたら抜きますが、毒針が残っている場合には、あまり無理をして取り除いたり、毒を出すためにつまんだりすると逆効果となるので注意が必要です。
❸ 急に動かしたりはせず、安静な体位をとり、あお向けで寝かせ、足を高くして楽な姿勢にします。
嘔吐があった場合、顔を横に向けて、吐いたものをのどに詰まらせないようにします。
❹ 過去に重篤なアナフィラキシーになった人で、アナフィラキシーに備えて医師からアドレナリン自己注射器(下の写真参考)を処方されている人は、太もも前外側の筋肉に注射します。
アドレナリン自己注射薬は、あくまでもショック症状を一時的に緩和するための補助治療剤です。
応急処置として使った後には、直ちに最寄りの医療機関を受診し、医師による適切な処置・治療を受けるようにします。
❺ これらはアナフィラキシーの初期対応の一部であって、実際には、症状の進行の早さや重症度に応じた対応が必要となります。
❻ 傷病者が発生した場合は、すぐに救急隊に連絡することも重要です。
何はともあれ、ハチに刺されないためには、ハチや巣に近づいたり触れないことが第一です。
それよりまして、「ゴルフをする時には、ハチが巣を作っているようなバンカーには打ち込まないこと」が大切でしょうか⁉️
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
☆次回は、“ 薬 〜 体を守る薬の役割” です。
引き続き、お楽しみに❗️
本日のブログアイコンのタイトルは、『ハチに刺されても平気な顔をしているトラに、「アナフィラキシー」の恐ろしさを教える“メタボじいさん”』でした。