前立腺肥大症 その1 〜 夜中に何度も、何度も‼️
こんにちは、メタボじいさんこと“MG3”です。
1. はじめに
皆さんは、「ノコギリヤシ」のエキスを抽出して作ったサプリのテレビCMをご存知ですか?
数人の60代の男性が登場して、『夜中に何度も、何度もトイレに行きます。』と一様に嘆きます。
そのあと、「 ◯ ◯ ◯ 」というサプリを飲んだら、「朝までスッキリ‼️」と全員が喜ぶCMです。
実はMG3もこの登場人物と同様に、「夜中に何度も、何度も」組の一員なのです。
まだノコギリヤシは使用していませんが、最近では夜中に必ず3回はトイレに行くようになりました。
ここに身体極まり❗️
本日、意を決して泌尿器科の病院に行ってきました。
診断結果は「前立腺肥大症」でした。
そこで、ご同輩の参考になればと思い「前立腺」について調べてみました。
また、お恥ずかしい話ですが、「前立腺肥大症」の治療については、よりドキュメンタリーに書きした。
2. 前立腺とは
「前立腺」は男性特有の臓器です。
前立腺のある場所は、下記の図のように、尿道を取り巻くように「膀胱」の出口にあります。
精液をためる器官である「精嚢(せいのう)」とも隣接しています。
精嚢にためられた精液の通り道となる「射精管」は、前立腺のなかで尿道とつながっています。
こうした場所と構造から、排尿と生殖に密接な関係があることがわかります。
大きさは栗の実やクルミ程度で、重さも20グラム程度と非常に小さな器官です。
3. 前立腺の役割
前立腺は、精液の3分の1を占める「前立腺液」を分泌する働きがあります。
前立腺液は、精子を保護して活動を活発にする成分を含んでおり、精のうの中で精子などと混合され精液となります。
また、前立腺の筋肉が小さく縮むことがで、射精のときに精のうにためられた精液を尿道内に通して押し出す役割があります。
同時に、膀胱側の尿道を狭くして、精液が膀胱側にいかないように調整を行っています。
この尿道の太さを変化させる機能は、排尿に関連した役割を担っていると考えられています。
4. 加齢による前立腺の変化
上記グラフのとおり、前立腺は多くの男性で、加齢とともに肥大する現象が認められています。
50歳頃から加齢とともに増加し、50歳代男性では20~30%、80歳以上になると80~90%が前立腺肥大症になるといわれています。
MG3の場合、超音波(エコー)検査の結果、通常の大きさの約2倍〜2.5倍になっていました。
正常な大きさが栗の実ぐらいなので、季節柄、『柿の実』の大きさになっていると行ったほうが分かりやすいでしょう‼️
5. 前立腺と男性ホルモン
前立腺が大きくなる原因はまだ明確にはされていませんが、重要なものとしては「男性ホルモン」との関係があります。
男性ホルモンは、男性の生殖機能の成長に強く関与しています。
前立腺を成長させる刺激として男性ホルモンは不可欠です。
小児期から青年期にかけて前立腺は成長し、機能が成熟します。
しかし、前立腺が十分に成長し機能するようになった後でも男性ホルモンは作り続けられます。
すなわち、年齢を重ねても前立腺を成長させる刺激が与え続けられている状態にあると言えます。
そのため、多くの男性で前立腺が大きくなる原因として、男性ホルモンの果たす役割が大きいと考えられています。
6. 前立腺肥大症とはこんな病気
「前立腺肥大症」とは、前立腺が肥大することにより尿道が圧迫されて、排尿障害をきたす病気です。
前立腺の異常を知るポイントとして、
❶ 尿が出にくい
❷ 尿の勢いが弱い
❸ 尿が出始めるまでに時間がかかる
❹ 尿が分かれたり、排尿の途中で尿が途切れる
❺ 尿をするときに力まなければならない
❻ 昼間のトイレが近い
❼ 夜中にトイレに起きる
❽ 急に尿をしたくなり我慢ができない
❾ 尿を我慢できずに漏らしてしまう
➓ 排尿後も尿が残っている感じがする
などがあげられます。
MG3の場合、まさに❻〜➓までの症状にあてはまります。
前立腺肥大症の「第1期」では、トイレに行く回数が増えるのが特徴です。
特に、夜寝てから2~3回排尿のために起きるようになります。
その後、「第2期」では、尿の勢いが弱くなり、排尿後にすっきりしないと感じ始めます。
MG3の場合、まだ尿の勢いだけはあります。
(変なところで自慢しても仕方ないのですが⁉️)
病状が進行して、「第3期」になると、トイレに行っても尿が出そうで出ない感じになり、尿が出始めてから出終わるまで時間がかかるようになります。
排尿後は尿が残った感じがあり、排尿の異常をはっきり自覚するようになります。
さらに「重症化」すると、尿が詰まって出なくなる尿閉という状態になります。
慢性尿閉状態が持続すると、腎機能にも影響が及び、腎不全(尿毒症)になることもあります。
MG3の状態は、おそらく第1期と第2期の中間にあるのではないかと思います。
7. 前立腺肥大症の治療
(1)泌尿器科病院での診療
① 問診票に上記の症状の❻から➓の内容を記入して提出しました。
② コップにに、中間尿(出始めと最後の間の尿)を取りました。
③ 採取した尿で、「尿一般検査」(尿試験紙による蛋白・糖・潜血などを検査)と、「尿沈殿検査」(尿中に含まれる有形成分を顕微鏡で確認し検査)を行いました。
<結果は「異常なし」でした>
④ ベットに上向きとうつ伏せの体勢になって、超音波(エコー)で前立腺、腎臓など腹部の検査を行いました。
<結果は、腎臓は異常なしでしたが、「前立腺肥大症」でした>
⑤ 診療代金は、初診料と処方箋料を含め、社会保険の3割負担で2,980円でした。
(2)薬の処方
① ナフトビジルOD錠75mgを、1日朝食後服用で14日分もらいました。
② 効能効果は、前立腺肥大症にともなう排尿障害の改善です。
③ 副作用として、立ち上がった時にめまい,立ちくらみなどがあらわれることがあります。
④ MG3は高血圧症のため、降圧剤を投与しているので、血圧変化に注意し,血圧低下がみられたときには中止することを問診で言われました。
⑤ ジェネリック薬を希望したので、社会保険の3割負担で710円でした。
(3)家庭での尿調査
上記の写真にある「尿計量コップ」を使って、起床してからの尿の回数と量を計測します。
3日間の記録を表に記入します。
その結果は、次回診療を受ける10月29日に提出します。
8. おわりに
前立腺肥大症の原因は、男性ホルモンと加齢が大きく関係していることが分かりました。
「年だから仕方ない」で済まさず、是非一度、専門医に相談することが必要だと思いました。
次回の診療の結果は、またブログで紹介します。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
☆次回は、“ 前立腺肥大症 その2 〜 夜中ぐっすり眠れるのか❓ ” です。
どうぞお楽しみに❗️
本日のブログアイコンのタイトルは、『計量コップで1日の尿を測った結果、1,560mlあったとトラに報告する“メタボじいさん”』でした。